難聴についての医学的見地

いろいろとかまびすしいので、「難聴」についてここで医学的なことを記しておこうと思う。
まず、「難聴」には「伝音性難聴」「感音性難聴」がある。
「伝音性難聴」は外部から鼓膜を経て神経まで達するルートの一部に障害があり、音が正確に伝わらないこと。たとえば耳小骨の(あぶみ・きぬた・つち骨)異常、また鼓膜が破れたときなど。
「感音性障害」は神経の異常。先天性全聾などはこれに当たる。後天性であれば、神経細胞の変異や損傷などによる。たとえば加齢による神経変異の老人性難聴やヘッドフォンの多用・工事現場や飛行場の近辺に住むことによる騒音性難聴だ。
確かにこの場合は、音がゆがんで聞こえることもあるが、神経細胞の損傷であるから回復することはない。
また、40-50dbの難聴の場合は、社会生活に不便を来すことはない。
私は職業上、就労時健康診断のためにオージオメーターで簡易聴力検査を行うが、40-50dbの障害であれば「就労に問題なし」と診断する。
また、一歩譲って人間の声のみがゆがんで聞こえ、何を言っているかまったく解らないのであれば、難聴者に特有の自分の声が聞こえないために話しているうちにだんだん声が大きくなっていく現象が見られる。
S氏が人の声を判別できないと詐称するのであれば、「耳鳴り」にすればよかったかも知れない。
しかしその場合も、詐病を見破る検査がある。
一昨年の「イグノーベル賞」を受賞した「スピーチジャマー」をご存じだろうか。
自分の声が外部からワンテンポ遅れて入ってくると、難聴でない人は発声が困難になるという現象を利用した発明品だ。
医学の現場でも同じような装置がある。ヘッドフォンで自分の声を流しながら、朗読してもらう検査をすれば詐病を見破ることが出来る。
さらにS氏の受けた難聴の検査について。
ABR(聴性脳幹反応)は未熟児に聴力障害があるかどうか検査するために有用な検査であり、30年以上前からごく普通に行われていた。決して一部の特殊な病院にしかない検査ではない。
しかし、「詐病」を疑わない限りはわざわざ脳波まで検査しないのは事実である。
今回のS氏の場合、簡単に診断書を書いた医師にも問題があると言われるのは無理もないことだ。
特に障害者年金や認定に関する診断書は今後どの医師も慎重に書かねばならないだろう。
彼のことを考えると、わたしの盗作者を想起してしまう。
ありとあらゆる嘘を瞬間的につくことが出来、さらに自分が悪いと決して認めず、実力以上の評価を盗む…。
ある種の人格障害なのだろう。
こういった人種の考えていることは永遠に解らない…。

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