官能小説家 盗作問題6

「あんたの本はあるのかな?」
いよいよ具体的な話に入って、河原崎先生からまずそう言われる。
あ~そうよね、小説家がある日突然
「あなたの新作は、今、わたしが書いている最中のものと一字一句まったく同じです、盗作したのですね」
という手紙をもらうことは時々あるものね。
わたしの盗作騒ぎが妄想の中の本だったら、そりゃ困るって。
もちろんわたしは盗作箇所にポストイットを貼った本を持っていっていた。
先生、それを受け取って奥付を開き「ほほう、たいしたものだね」と感心する。
「で、どんなジャンルの小説なのかな?」
うわあ、BLとか言っても絶対解ってもらえないって!
わたし、女性向け官能小説です、と説明。
「官能小説?
あなたは面白いねえ、わははは」
面白いって言っていただけて光栄で~す、はい。
先生、本をぱらぱらと捲り、
「で、同じなのかな?」
100%同じです。
でもそれはあなたが判断することです。
そしてあなたが同じじゃないと言ったらわたしはすぐ帰らなくちゃいけません。
持っていったPCを開き、検証サイトを見せる。
漫画化したものでは解りづらいと思い、
みの氏が自分で書いたと称している小説を見せる。
するとわたしの本の該当箇所を開き、河原崎先生、見比べ始める。
「あ~こりゃ同じだね。
季節だけ違えているけど」
でしょ?
そこで先生、お仕事モードに入る。
先生、一度ご自分のHPを無断転載されたことがあるそうで、
サーバーにすぐさま削除を求めたそうな。
同じ事をすればと言うが、
それでは本人が特定できない、と説明する。
アカウントは本名じゃなくても作れますし、すぐ消して別アカウントにするそうです。
「だろうな」
なので、紙版同人誌を手に入れることがベストだと思います。
そこには印刷所の名前が載っていますし、
わたしの名前では無理ですけど、先生の法律事務所の名前なら情報開示を求められますから。
「その通りだね」
では、案件を受けてもらえますか?
河原崎先生、「やりますよ」と気軽に返事。
そして「お金もかかるよ、
あなたの目的は何なんだね?」と。
前にも言ったように、わたしは賠償金を取りたいのではない。
お金がかかるとか別の問題なんです。
わたし以外はこんなこと出来ないと思うからです。
悪いことを悪いと言いたいんです。
だってみんなが泣き寝入りするからパクリが横行するんでしょう?
「もしそれが本当の目的なら、みあげたものだ。
だが最後までその情熱が続くかな?
たいてい途中でいやになっちゃうものなのだ」
わたしの情熱は変わりません。
それより先生のほうが面倒くさくなって
いやになっちゃったりしません?
「わっはっは」
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テーマ : BL小説書きの日記
ジャンル : 小説・文学

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